キキョウ |
キキョウは秋の七草の一つですね。秋の七草とは、ススキ・ナデシコ・オミナエシ・ハギ・クズ・フジバカマ・キキョウですが、言われれば知っていてもなかなか出てこないですよね。私も2個位はたいてい抜けてしまいます。 キキョウは本来は秋の花ですが、今の園芸種は早咲き種で初夏に咲くようです。多年草で寒さには強いので数年花が楽しめます。数年前に種を蒔いたキキョウが、西日の当たる最悪の環境でしたが、それでも3・4年は咲いてくれました。花後切り戻すと9月頃また咲くということ だったので何度かやってみましたが、宮崎の夏の、しかも西日では、やはり無理だったようです。 そんな訳で、初夏に見られることが多いキキョウですが、やはり秋の風情が感じられるので9月の花に選びました。 キキョウの英名は、Balloonflower(風船花?)です。皆さんもご存知でしょうが、キキョウの蕾は本当に風船のように膨らんでいてかわいいものです。そしてぷっくりと膨らんだ蕾が翌朝見るとキリッとした青い花びらを広げている・・・その変化が魅力的です。ピンクや白のキキョウもありますが、やはりあの青色でないとキリッとした美しさが半減するような気がします。 花にはオシベとメシベがありますが、キキョウは最初にオシベだけが成熟して花粉を他の花に受粉させます。そしてオシベが衰えて(?)から、メシベが成熟し、他の花の花粉を受け入れるそうです。こうして、自家受粉を避けて、優れた遺伝子を残していく工夫をしているわけですね。自然の摂理とは言え、キキョウも賢いですね。 |