シクラメン

シクラメンポインセチアと並んでシクラメンはクリスマスの花として、12月になると花屋さんの店先にたくさんの鉢が並びますね。シクラメンだけの鉢も豪華ですが、いかにも温室育ちというイメージもなくはありません。その点、ミニシクラメンは寒さに強く小さく可憐で野趣があり、その上、寄せ植えにも向いているので、私はこちらの方が好きです。

シクラメンは暑さに弱いといいますが、ミニシクラメンは丈夫でこちら宮崎でも夏越ししました。原産地は地中海沿岸なので乾燥を好み、花はもちろん葉や球根に水をかけないように気をつけます。過湿に気をつければ結構夏越しするようです。

英語ではcyclamen の他、sowbread(豚のパン)とも言い、和名もブタノマンジュウというそうですが、今時そんな名で呼ぶ人はいないでしょう。この美しい花からあまりにもかけ離れた名前です。あの有名な植物学者牧野富太郎博士は「カガリビバナ」と名づけたそうですが、こちらもあまり広まらなかったようです。「シクラメンという言葉は、ラテン語の“旋回する”という意味で、英語のcycleと同じ意味」だそうです。これは茎がねじれているためだとか。ともかく「シクラメン」というきれいな響きのお陰で、歌にもなったのでしょうね。

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