コスモス

コスモスは秋桜という和名があるとおり、秋の代表的な花ですね。全国にコスモスの名所があるでしょうが、宮崎では生駒高原が有名です。行ってみようと思ったのですが、今年は暑さのためか、まだ見頃にならないと言われました。

小さい頃、千葉県の松戸という所に住んでいたのですが、そこの庭はコスモスの花が一面に咲き乱れていました。実際は庭一面と言うほどではなかったのでしょうが、幼かった私には庭いっぱいコスモスという感じでした。というより、セピア色の記憶のかなたに淡いピンクのコスモスが広がっているのです。


ピンクの濃淡・白が一面咲き乱れているのも本当にきれいですが、細い茎のコスモスが数輪、風で揺れている様は寂しげで可憐です。キク科の花でも菊と違って、細い繊細な葉をもち、これも一層優しい可憐なイメージを与えています。

コスモスはメキシコ原産で、コロンブスのアメリカ大陸発見後ヨーロッパに渡り、日本には江戸時代末から明治の初め頃渡来したそうです。そんなことは信じられない位、日本の風土・日本人の感性にぴったりの花ですね。

Cosmosは「調和」「秩序」という意味でそこから「美しい」という意味もあるそうです。「宇宙」もcosmosですね。化粧品のcosmetic(s)もここから由来しているとか。語源については私もよく分からないのですが、ちょっと興味深く感じました。


花言葉はピンクのコスモスは「愛情」、白のコスモスは「純潔」だそうで、イメージにぴったりですね。

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